iPhoneはできるだけ速く充電したい、ぶっち(@___bucchi)です。
iPhoneは「iPhone 8」シリーズより急速充電に対応しており、最大20Wまでの充電が可能となっています。
急速充電とは、iPhoneを約30分で最大50%まで再充電できるというもので、少ない時間である程度まで充電できるので、バッテリーが切れそうなときには非常に助かる機能です。
急速充電をする際に必要なものは、「USB PDに対応したUSB充電器」と、「USB-C to Lightningケーブル」。Apple純正品を始め、様々なメーカーから販売されていますが、どれも価格が高いのが難点…

そこで今回見つけたのが、スリーコインズより販売されている『PDライトニングケーブル』。一般的には1〜2,000円ほどする「USB-C to Lightningケーブル」ですが、本製品は税込550円という価格で販売されています。
そこで、本当に使えるのかどうか検証してみます。
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スリーコインズ PDライトニングケーブルの開封と本体外観
『PDライトニングケーブル』を開封して、付属品類やケーブル本体のデザインを見ていきます。

パッケージ表面。
シンプルなデザインですが、「20W」や「PD高速充電対応」といった表記があります。

パッケージ背面。
各種仕様などが書かれています。

使用上の注意として「9V/2.22A、5/3A、12/1.5A」のPD対応電源アダプタに対応しています。と書かれていました。
USB PD対応電源アダプタであれば概ね対応していると思いますが、気になる方は電源アダプタの仕様を確認しておきましょう。

パッケージ側面には、「PD」についての説明が書いてありました。
なお、PDとはPower Deliveryの略で、従来よりも大きな電力を供給できるようになった規格の事です。
パッケージ内容

パッケージ内には、ケーブル本体と取扱説明書が入っているだけの簡素なものです。

説明書には対応機種、製品仕様など書かれていますので、目を通しておくと良いでしょう。
ケーブル本体のデザイン

ケーブル先端の端子は、一方がUSB-C、もう一方がLightningになっている、「USB-C to Lightning」です。
Lightning端子はiPhoneの充電に使う他、AirPodsシリーズにも使えるため、まだまだ出番の多い端子です。
Apple純正 USB-C – Lightningケーブルと比較

Apple純正の『USB-C – Lightningケーブル』と比較してみました。
見た目はさすがにApple純正ケーブルの方がスッキリとしたデザインなものの、ケーブルの根本が細く、耐久性という意味では弱そうです。
一方、スリコのケーブルは、見た目はちょっと野暮ったいもののしっかりとケーブル根本部分が保護されており、耐久性という意味ではこちらの方が良さそうです。
スリーコインズ PDライトニングケーブルの給電能力をチェック
『PDライトニングケーブル』を使って、給電能力がどれほどかチェックしてみます。

使うUSB電源アダプタは、同じくスリコの『PD対応ACアダプター』。
こちらは税込1,100円という価格ながら、USB PDに対応しており、最大20Wの出力が可能な電源アダプタです。

iPhoneのバッテリーを減らし、充電した様子をUSBチェッカーで見てみます。

USBチェッカーを見てみると、概ね12〜14Wくらいを行き来している様子でした。
Apple純正ケーブルでも似たような数字だったので、性能的には純正ケーブルとあまり大差無いように思います。
MFi認証品では無い…
ここまで見てきたように、『スリーコインズ PDライトニングケーブル』は、充電性能としてはApple純正ケーブルに近いものがありました。
価格も安いので、いい事ずくめ…のように見えますが、本製品最大の欠点はMFi認証品では無いという事。
MFiとはMade for iPhone/iPad/iPodの略で、Appleが定めている性能基準を満たした製品にのみ与えられるものです。
MFi認証品では無い場合、iOSのアップデートで突然ケーブルが使えなくなる事や、最悪の場合発火やショートが起こる可能性も否定できないので、安全性という意味では劣ります。
スリーコインズ PDライトニングケーブルのレビューまとめ
『スリーコインズ PDライトニングケーブル』は、iPhoneの急速充電にも対応できる「USB PD」対応のライトニングケーブルです。
価格が税込550円と非常に安い上、劣化しやすいケーブルの根本もしっかりと保護されているので耐久性が高そうなのも良い点。
充電性能自体もApple純正品と同等程度あり、安い製品だからと言って特に遅いとかもありません。
ただ、やはりMFi認証品では無いというのが残念すぎるところ。
ライトニングケーブルはMFi認証品を選ぶべきだとは思いますが、リスクもあるという事を理解した上で使うなら、コスパ的にはかなり良いケーブルだと思いました。
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